C-(2)-1 |
「右の人は近所のお兄さんです。男の子に何を言っているのだと思う?」
「そのお金で、いっしょにおかしを買って食べよう。つぎの時は、ぼくがおごるから。」
と言っているのかもしれない。 |
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指導例
「この黄色の服の男の子は近所のお兄さんです。この男の子になにか言っているみたいね。何を言っているのだと思う?」
「その豆とソフトクリームを交換しよう。」
「あ、これ、この男の子のお金ね。お金に見えなかったね、ごめんごめん。」
「じゃぁ、そのお金とソフトクリームを交換しよう。」
「あ、そうか。そう見えるね。先生、思いつかなかった。凄い、〇〇ちゃん。
あのね、こうも見えるかな?『今日は、そのお金で、いっしょにおかしを買って食べよう。明日は、ぼくがおごるから。』って。」
「うん。見える。」
「おかしをおごってって言われているんだね。明日は、こんどはこのおにいちゃんがおごってくれるの?」
「うん。」
「おにいちゃん、そう言ってたね。でも、ほら、これ見て!」
と、言いながら2枚目を出す。
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C-(2)-2 |
「どうなってしまった?」
いつまでたってもおごってくれないし、その後、「きょうも、おごって」と、何度も何度もおかしを買わされることになってしまった。 |

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指導例
「どうなってしまったの?」
「きょうもおごってって。」
「そうね、一回良いよって言ってしまったら、また、次にも同じ事を言われてしまうかも知れないんだね。大きいお兄ちゃんだし、断れないんだね。」
「この子どんな顔している?」
「いやな顔。」
「そうね、こんなになってしまったらいやだね。」
「じゃぁ、初めにどうすればよかったんだろうね。」
「いやだって言う。」
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C-(2)-3
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「初めに、どうすればよかった?」
「お家の人に、“ダメ”だと言われている。」とはっきりことわる。いらない所にお金を持って行かない。 |
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指導例
3枚目を出しながら、
「そうね、初めから、はっきり断らないとね。断り方はね、ただ“いやだ”じゃなくて、『お父さんもお母さんも、ひとにお金をあげたり、おごったりしたら絶対にダメだって言ってた。』って、大人の人の名前を出すといいよ。それでも、無理やりおごらされたら、すぐにお家の人に言うこと。」
「無理やり、お金をとったら強盗(どろぼう)だからね。〇〇ちゃんは、お金を持って外に行くことある?」
「ない。」
「そう、えらいね。」
「文房具屋さんに行くとか、買い物を頼まれたとか、そんな特別な時以外は、お金は外に持っていかないほうがいいね。」
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